ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
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2024.02.16
SDレンズ1枚とEDレンズ1枚を含む、4群4枚の写真撮影に特化した鏡筒。
フラッグシップモデルのVSDシリーズに迫る性能ながら、コストダウンを実現。
SDP65SS鏡筒は、写真撮影に用いられることを想定した4群4枚の光学系を採用。
SDレンズ1枚、EDレンズ1枚、ランタン系ガラスを含む4枚構成で、軸上色収差を大幅に抑制。非点収差についてはVSD90SS鏡筒と同等レベルまで補正します。
従来の1群2枚の天体望遠鏡と比較すると、SDP65SSではさらにフラットな像面が得られるため、フラットナーを加えずに撮影が行えます。
また、同クラスの天体望遠鏡と比較しても、周辺の星像の崩れを高いレベルで抑えた撮影が可能です。
■光学性能スポットシミュレーション(FL55SS+フラットナー比較)
口径食を可能な限り低減するため、光学系によるケラレを高いレベルで抑制。
また最終レンズ部分で光束を絞るため、カメラマウント等によるケラレも生じにくく、どのような撮影システムでも豊富な周辺光量を得やすい光学系です。
これにより画像処理における周辺減光補正を容易にします。
■周辺光量比
●直焦点では35mmフルサイズ最周辺で90%以上の光量が確保出来ています。非常にフラットな光量分布です。
ラック&ピニオンを利用した対物レンズユニットを前後に動かすピント調整方式を採用。(対物移動式仕様)
接眼部に取り付けるアクセサリーの重さに左右されずに、ピント調整を行うことが可能です。
従来のSD鏡筒のドロチューブ(φ65mm)と比べて、より太い大口径接眼部を採用したことで、ケラレの影響を受けにくくなっています。
CP+2024会場では、上記の対物移動式仕様に加え、従来同様のドローチューブ伸縮式仕様の鏡筒も展示しています。
SDP65SS鏡筒にレデューサーを併用することで直焦点の星像と比べての崩れを最小限に抑えたうえで焦点距離を約0.8倍に短縮し広い画角の撮影が可能になります。
レデューサー併用時はAPS-Cサイズセンサー搭載の一眼カメラの写野をカバーします。
■光学性能スポットシミュレーション(FL55SS+フラットナー/レデューサー比較)
■周辺光量比
●レデューサー焦点はイメージサークルφ30mm(APS-Cサイズ機)の使用を前提としているため、35mmフルサイズ最周辺では60%程度の光量となっていますが、APS-Cサイズ機としては十分な光量を確保します。
(1)SDP65SS
カメラ:ZWO ASI6200MM Pro(2"フィルターホイール使用)
中心の星像も良く、周辺の星像を見ても崩れも少なく、星像の大きさも揃っています。
(2)SDP65SS+レデューサー
カメラ:ZWO ASI6200MM Pro(2"フィルターホイール使用)
レデューサーを併用した場合でも周辺まで星像の崩れは少なく抑えられています。