ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
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2024.02.16
扱いやすさと性能を極めたフラッグシップ鏡筒のコンパクト版!
SDレンズ2枚とEDレンズ1枚を含む、5群5枚の贅沢な光学設計により、コンパクトながらVSD90SS鏡筒と同等レベルの無収差に近い光学系を実現。
写野中心から35mm判フルサイズはもちろん、ラージフォーマット44×33mmの最周辺に至るまでシャープで美しく均一な星像が得られるフォトビジュアル鏡筒です。
さらに、広い視野での星空観察から高倍率による惑星観察まで、眼視観望でも高い性能を発揮します。
VSD70SS鏡筒は、VSD90SS鏡筒の「軸上色収差と非点収差を重点的に補正する光学設計」を継承。コンパクトながら妥協の無いフォトビジュアル鏡筒です。
VSD90SS鏡筒に比べて全長は4分の1ほど短く、重量も約1kg程度軽くなっています。
凸レンズにSDレンズ2枚、高屈折率EDレンズ1枚を使用し、左から2番目の凹レンズには高性能ランタン系ガラスを採用しています。
これにより、フォーカスやスケアリングのズレによる星像の色味の変化と星像の崩れを極めて高いレベルで抑え、ほぼ無収差を実現しています。
撮影時から画像処理まで、一貫して使いやすく安定した撮影結果が期待できます。
■VSD90SSとの断面比較
■光学性能スポットシミュレーション(VSD90SSとの比較)
φ60mmの広いイメージサークルと豊富な周辺光量を最大限に活かすため、VSD90SSと共通のφ87.5mmという大型接眼部を採用。
豊富なアクセサリーに対応し、ラージフォーマット・フルサイズフォーマットによる撮影や眼視観測など幅広く活用できます。
また精密なピント合わせに対応するデュアルスピードフォーカサー(別売)や、ZWO社製EAF(電動フォーカサー)等の取り付けも可能です。
一般にアストログラフでは口径食による周辺減光が発生するため、撮影後は周辺減光補正などの画像加工が必要となることも珍しくありません。VSD70SS鏡筒では、VSD90SS同様、後群光学系に大口径のレンズを採用しています。これにより、従来の鏡筒よりも周辺減光が大幅に改善。画像処理時における周辺減光補正を容易にする効果が期待できます。
また、周辺光量を豊富に保つことで、光学系(※)によるケラレと、光の回折により生じる輝星の非軸対称フレアを排除し写野周辺での星像崩れを防ぎます。
※撮影システムによっては、カメラボディやカメラマウント等によるケラレが発生する場合があります。
■周辺光量比
●APS-C対角の光量はどちらも平坦に近い分布になっています。
●カメラマウントやフィルターホイールのケラレがあるものの、最周辺部は一眼レフでは中心の8割以上、CMOSカメラでは9割以上の光量を確保しています。
VSD70SSでは非常にフラットな像面が得られるため、良質な接眼レンズとの組み合わせにより、低倍率かつ広視野での眼視観測において、シャープな像が視野全体に広がります。さらに視野中心は、多波長ストレール強度96.7%を誇ります。高性能アポクロマートとして定評いただいているSD81SⅡの95.7%を上回る結像性能を持ち、惑星などの高倍率観望にも適しています。
VSD70SS/VSD90SSに対応した新型レデューサーが登場。イメージサークルφ44mmをカバー。従来のレデューサーと比較し、最大レンズ径が大きくなったことで、より倍率を下げつつも周辺まで星像の崩れが少なく抑えられています。
レデューサーV 0.71×(参考出品)の詳細はこちら
https://www.vixen.co.jp/activity/cpplus2024/reducer-v0_71
(1)VSD70SS
カメラ:PENTAX645Z
フルサイズ対角より外側の33×44対角の部分でも星像があまり歪んでいません。
(2)VSD70SS+レデューサーV0.71×
カメラ:ZWO ASI6200MM Pro(2"フィルターホイール使用)
レデューサーを併用した場合でも周辺まで星像の崩れは少なく抑えられています。