ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
特設ページ
2025.02.27
フラッグシップAXD2赤道儀WLに迫る高剛性、高精度ながら、SXシリーズ標準三脚SXG-HAL130に搭載できる軽量ボディ。無線操作が可能な「ワイヤレスユニット」を新たに搭載し、より使いやすくリニューアルしました。ハイレベルユーザーの求める天体観測を手軽に実現します。
赤道儀(追尾モーター)は天体を正確に追尾する装置ですが、追尾中に星などを強拡大して見ると、一定周期で星が視野を非常にゆっくりと追尾方向に往復運動しているのが見られることがあります。この現象をPM(Periodic Motion)といいます。
これは、赤道儀がギアで駆動している ために起こるもので、機械的に避けることができません。この現象を電気的に修正する機能をPEC(Periodic Error Correction)といいます。
AXJ赤道儀WLでは、PECをあらかじめ赤道儀本体に記憶するV-PEC(Vixen - Permanent Periodic Error Correction)を搭載。
工場生産時に赤道儀1台ずつ、高分解能PM(Periodic Motion)測定器を用いてウォームホイールの30度ごとに合計12点のPMを実測、このデータを元に最も効果的な補正値を算出し、赤道儀1台ごとに「赤道儀本体」の不揮発メモリーとして記憶させています。 通常PECはユーザー様ご自身の手でPMを測定、「コントローラー」に補正データを記録することで機能します。これに対し、AXD2赤道儀WLでは動作する際、あらかじめ赤道儀本体に記憶されたV-PECが自動的に作動。ユーザー様がPECを記録しなくても追尾精度±4秒角以内という高精度追尾が得られます。
赤道儀が動作する際、従来はモーターの動力を歯車に伝達することによりウォーム軸(追尾の要となるネジ)を回転させていました。
歯車の特性上、一定の遊びを持たせる必要があり、歯車の枚数分だけ遊び量も増加してしまいます。そこで、動力の伝達方式を歯車からタイミングベルトに変更し、歯車間で発生する動作音と遊び(バックラッシュ)を大幅に低減。
静かで安定した動作、高レスポンスを実現しています。
お持ちのスマートフォンやタブレット端末がコントローラーとなり、高精度な天体自動追尾や、天体ナビゲーション機能を活用できる、「ワイヤレスユニット」を搭載。
アプリSTAR BOOK Wireless(無料)では、星図を確認しながら見たい天体をタップするだけで自動的に視野に導入、追尾が始まり、天体ナビゲーションなどの機能をケーブルレスで快適にお楽しみいただけます。
アプリ画面のデザインは、快適な操作性で高い評価をいただいているSTAR BOOK TENコントローラーの表示を踏襲しています。
AXJ赤道儀では赤経赤緯軸およびウォーム軸受けなど主要部に14個ものベアリングを効果的に使用。滑らかでストレスのない動きを実現しました。
赤経側の軸受けに一対のベアリングを2セット(合計4個)使用、さらに軸受けの間隔を広く取ることで耐荷重を大幅に向上、軽量ボディながら余裕のある搭載可能重量22kgを実現しました。
極軸体を2枚の板で挟むフォーク式固定式を採用。軽量かつ十分な強度を確保しました。
筒受けには豊富な取付けネジ穴を採用。ビクセン製鏡筒、パーツはもちろん、他社製機器搭載を想定したネジ穴を装備しています。
※汎用ネジM8用×8、汎用ネジ5/16インチ×4。
他社製機器の搭載につきましては寸法をご確認のうえ、搭載する機器説明書にてご確認ください。
もちろん「プレートホルダーSX(別売)」併用でアリミゾ式にもできます。
SXシリーズで培ったウェイトレス構造を継承。モーターやウォーム軸、ウォームホイルなど重さを担う主要パーツをウェイト側に集約、不動点から筒受け(機器を搭載する箇所)までの距離を短くすることで力学的に有利な構造を採用。より少ないウェイトで搭載機器との重量バランスを取ることができます。搭載機器の重量によってはウェイトレスも可能です。
汎用アクセサリーシューを装備。ポーラメーター(別売)を取付ければ、昼間や北極星の見えない環境でも手軽に極軸を設置できます(簡易設置)。
ウェイト軸には耐蝕性に優れるステンレス素材を使用。赤道儀本体に収納される伸縮式のため、スピーディなセッティングが可能です。太さ25mm、AXDシリーズのウェイトと互換性があります。
手軽な操作で赤道儀を高精度に設置できる装置です(南北半球対応)。
天の北極(天の南極)付近の星空を示すスケールを内蔵、北極星と近隣の星2つ(合計3つ)をスケールの所定位置に導入することで手軽に3分角以内の精度で極軸を合わせられます(北半球の場合)。
ボタン一つで点灯する暗視野照明(赤色LED)を内蔵。スケールそのものが赤く光るため、暗い星が背景に埋もれて見えなくなることがありません。極軸望遠鏡PF-LIIをのぞいたまま全てを調整できますので、暗所での利便性に優れています。
スケールの明るさは8段階可変式ですので、好みの明るさで使用できます。
また1~2分で自動消灯(徐々に減光)、使用後の消し忘れも防止できます。
SXシリーズの標準規格三脚に搭載できる他、AXJ-TR変換ADセット(別売)の併用によりAXDシリーズの標準規格の三脚(ピラー)にも搭載できます。
ASG-CB90三脚
SXG-HAL130三脚
ピラー脚SXG-P85DX
AXD-TR102三脚
ピラー脚AXD-P85DX