ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
特設ページ
2025.02.27
写真撮影用として設計されたコンパクト鏡筒です。SDレンズ1枚とEDレンズ1枚を含む4群4枚で構成される光学系により、フラッグシップVSDシリーズに迫る写真性能を楽しめます。
SDP80SS鏡筒は、天体撮影用鏡筒として設計されています。レンズ構成はSDガラス、高屈折率EDガラス、ランタン系ガラスを含む4枚構成で、レンズのパワー配置を最適化しました。これにより、軸上色収差を大幅に低減するとともに、非点収差はフラッグシップ鏡筒VSDシリーズと同程度に抑えることに成功しました。
光学系:SDP80SS
カメラ:ZWO ASI6200MM Pro(フルサイズ)
フィルター:LRGBフィルター
露出時間:110分(L 5分×6(Gain 0)、R/G/B 5分×4(Gain 100))
SDガラス・EDガラスを含む4枚で構成されるレンズのパワー配置の最適化により、フラットナーレンズなしでも極めて平坦な像面が得られます。周辺星像の崩れを高レベルで補正し、イメージサークルφ44mmの写野全面にわたり美しい星像を結びます。
口径食を極限まで低減するために、最終レンズ部分で光束が絞られる設計を採用しています。光学系によるケラレが殆どないため、カメラマウント等によるケラレが生じにくく、どのような撮影システムでも豊かな周辺光量が得られます。35mm判フルサイズ最周辺で90%以上の光量を確保しており、画像処理による周辺減光補正が不要または加工が容易となる効果が期待できます。
ラック&ピニオンを利用したドロチューブ伸縮式の新設計接眼ユニットを採用。
従来のSD鏡筒のドロチューブ(φ65mm)と比べて、より太い大口径接眼部を採用したことで、ケラレの影響を受けにくくなっています。
精密なピント合わせに対応するデュアルスピードフォーカサー(別売)、またはZWO社製EAF(電動フォーカサー)等を取付けできます。
使用時の長さは約508mmとたいへんコンパクト。伸縮式フードを収納すれば425mmとさらにコンパクトになり、持ち運びの際も負担になりません。
SDP65SS鏡筒用のレデューサーとして展開するSDPレデューサーが使用可能です。
SDP80SS鏡筒の焦点距離を約0.8倍に短縮するとともに、F値を5.5から4.4に変更します。
イメージサークルφ30mm(APS-Cをカバー。最周辺光量90%以上)。
光学系:SDP80SS+SDPレデューサー0.8×
カメラ:ZWO ASI6200MM Pro(フルサイズ)
フィルター:LRGB/Hαフィルター
露出時間:105分(L 5分×6(Gain 09、R/G/B 5分×4(Gain 100)、Hα 5分×3(Gain 100))
SD81S鏡筒+レデューサーHDキットは、写真性能で高い評価を得ていますが、スポットダイアグラムで100μmスケールまで拡大すると周辺像が多少歪になっています。
一方、SDP80SS鏡筒では、星像がバランスよく補正され、丸く整っていることがわかります。