ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
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2021.06.20
スポーツの世界大会となれば、スタジアムやアリーナ、プールなど競技場全体に選手のオーラと真剣勝負の熱気が漂います。テレビでは伝わらない臨場感の中で、勝負の瞬間を楽しめるのがスポーツ観戦の醍醐味。
しかし、いくら現地に赴いても、観戦席からアスリートまでの距離は10m以上離れることがほとんど。闘志あふれる表情、躍動する筋肉、熾烈を極める選手同士のぶつかり合いなど、肉眼で見るには限界があります。
そこにちょっとしたエッセンスを加える方法。それが双眼鏡を使ったスポーツ観戦。自分の意のままに、見たいところを、まるでコートサイドにいるかのように確認できるようになります。
全体を俯瞰することからもう一歩踏み込んで、迫力のワンシーンを双眼鏡を使って間近に見てみると、今まで想像もつかなかった感動があふれています。アスリートのすばらしい戦いぶりや華麗な演技だけでなく、勝利の歓喜や世界記録達成の瞬間を間近に見て、記憶にとどめてみませんか?
ビクセンのお勧めする双眼鏡観戦の楽しみ方を紹介します!
水泳競技は陸上競技などと同じく、非常に種目数が多い競技です。種目を大別すると5種別、「競泳」「飛び込み」「アーティスティックスイミング(シンクロナイズドスイミング)」「水球」「マラソンスイミング(遠泳)」にわかれます。この中で日本でも馴染み深い、競泳、飛び込み、アーティスティックスイミングについて双眼鏡での観戦ポイントを紹介します。
プールに入る前の柔軟運動や、関節や筋肉の動きを確かめながらゆったりと泳ぐ姿は、実は選手の個性がよく表れる瞬間です。テレビであまり放映されることのない姿や表情に触れることで、より感情移入して競技を見ることができることでしょう。音楽を聴いてリラックスしている様子や、レース前の緊張と戦い続けている表情を、チェックしてみるのもお勧めです。
アスリートの力は伊達ではありません。美しいストロークとその力強さは、ウォーミングアップのときのそれとは別物です。比較してみると、躍動する身体の動きに圧倒されるはずです。泳ぎとともにかき出された大量の水は、プールサイドへと押し出されていきます。水しぶきと波の間で推進力を生み出す姿をクローズアップして楽しみましょう。
飛び込みの高さは最大で10mほど。跳んでから着水するまでのほんの一瞬に、ドラマがあります。空中では、華麗かつ激しい回転技だけでなく、鍛え上げられた選手のしなやかさも、双眼鏡なら確認することが可能です。
ノースプラッシュ。しぶきのほとんど上がらない着水技術をそう呼びます。派手なパフォーマンスを締めくくるのは、まさに着水の美技。選手の技術力の差が大きく表れ、得点を左右する着水こそ、この競技最大の注目ポイントと言っても過言ではありません。空中パフォーマンスの“動”、着水の“静”を比較して見てみましょう。
顔の角度、指先の動き、動きのタイミング、目線や表情…。キレのある動きの中で、それらすべてをいかに同調させられるかが、勝敗の分かれ道です。双眼鏡を使えば視野いっぱいに、チームの呼吸と集中力が生み出す精密な動きを捉えることができます。
アーティスティックスイミングでは、表情によって感情表現を伝えることも審査に含まれています。観客席や審査員席はプールから離れた場所にあるため、華やかなメイクで遠くからでも表情を読み取れるようにしています。チーム内で見た目を同調させることも大切な要素。プールから上がった選手で、メイク技術の高さを確認してみてはいかがでしょう。
空手は突きや蹴りなど打撃技を特徴とする格闘技です。種目は、ふたりが向き合って攻防を行う「組手」と、仮想の敵に突きや蹴り繰り出して演武する「型」の2つがあります。迫力の突きや蹴りはもちろん、種目ごとに異なる双眼鏡での観戦ポイントをご紹介します。
爆発的なエネルギーをもつ突きや蹴り。それを正確に相手に打ち込む攻撃や、攻撃を見切って繰り出す防御からのカウンターなど白熱の攻防が組手の魅力です。さらに、攻防に入るまでの過程で行われる間合いの取り合いも見逃せません。双眼鏡だからこそわかる、次の一手の布石となる、さりげない動きをチェックしましょう。
組手と違い、型では仮想敵に対しての攻撃と防御が行われます。一連の動きの中で緩急や強弱があり、そこには空手の技の意味を正しく理解しているのかが如実に表れます。掛け声と気迫のこもった表情とともに、動きがピタッと止まる極めの瞬間は見どころです。
ホールドという、手をかけるところを設置した人工の壁を登り、速さや難易度、到達点を競うスポーツです。種目には「ボルダリング」「スピードクライミング」「リードクライミング」の3つに加え、3種目を全て行って合計点を競う種目もあります。高さ15mの壁をいかに速く登れるかを競う「スピードクライミング」以外の、「ボルダリング」「リードクライミング」の2つについてご紹介します。
クライミングシューズと滑り止めのチョークの最低限の装備で、5m以下の壁を自分の手足だけ登る種目です。小柄な選手は体格差を補完するダイナミックなジャンプアクションなどを行うこともあります。制限時間内は何度でもチャレンジできるため、選手の選ぶルートを予測
しながら観戦すると、楽しさも倍増します。
壁に取り付けてあるホールドはルートセッターと呼ばれる人たちが設定します。ルートセッターは選手の行動を予測しながら、選手をふるいにかけるワナを仕掛けています。ハイレベルな選手になるとワナを理解し、ルートセレクトはもちろん、落ちたりしないようにホールドを身体に引き付けて持つなどの対策をとるため、観戦ポイントとなります。
シューズとチョークに加えてハーネスとロープを使います。クイックドロー(主にカラビナ2つが連結したもの)にロープをかけながら、ボルダリングに比べおよそ4倍の高さの壁を登ります。しかも、ボルダリングと違い、トライは1回のみ。体力を持続させる身体の使い方や、ロープをクイックドローにかける技術などを拡大して見ると、その違いがわかります。
リードクライミングは、クライマーとビレイヤー(ロープを保持する人)の二人一組で競技を行います。クライマーがストレスなく登るために、ビレイヤーがロープに適切なテンションを掛けられているかが重要です。また、墜落した際にクライマーが壁に激突するのを防ぐのも、ビレイヤーの使命。ビレイヤーのロープさばきも見どころです。
サーフィンはサーフボードの長さによって、ショートボードとロングボードに分けられます。今回は、波に乗るだけではなく、三次元の動きで、いかに創造的で革新的なライディングをするかを競う、ショートボードについてご紹介します。
ショートボードの魅力はなんと言って
も、三次元の動きをする華麗なアクション。プロ選手ともなると一回のライディングでいくつもの技を繰り広げます。ライディングの後ろにできる軌跡・マニューバーにも注目。波の力を余すことなく使い、状況に合った技を繰り出せる選手のそれは、美しいの一言です。
ボードや選手の動きに加えて、スプレーも見るべきポイントです。スプレーとは、切れ味鋭いターンなどで飛ばされる水しぶきのこと。この量が多い選手は注目度も抜群です。スピード、パワー、スムーズさを兼ね揃えたことで起こるビッグスプレーは、超一流選手の証です。
日本人選手の活躍が目覚ましいテニス。種目は、シングル(男子/女子)とダブルス(男子/女子/混合)があり、トーナメントで行われます。テニスでは、シングル・ダブルス、男子・女子問わず、お勧めの観戦方法をご紹介します。
テニスはラリーの応酬になるので、ボールを追い続けるのは大変です。そこで、ある程度距離の離れた席を取り、肉眼で全体を見渡したり、お目当ての選手をハーフコートで捉えたりするなど、見方を変えることでより味わい深い観戦が可能となります。
時には200km/hを超えるボールを放つサーブ。ラリーとはうって変わり、静寂の精神統一から始まるサーブは、双眼鏡でこそみてもらいたいワンシーンです。力ずくだけではあのスピードは生み出せません。ボールを投げ上げてから、打ち終わるまでの流麗なフォームにも着目してみましょう。
レスリングには、腰から下を攻撃と防御に使うことが禁じられているグレコローマンスタイルと、全身を攻撃と防御に使えるフリースタイルの2種目があります。ここでは、日本女子が世界を席巻する、フリースタイルについてご紹介していきましょう。
直径9mの円形マットで向かい合い、閃光のタックルで相手のバランスを崩すことが、基本的な攻防になります。タックルを受けないようにすると必然的に体勢は低くなり、試合展開も非常にスピーディ。わずかな隙を奪い合いを、視野いっぱいに捉えてください。
フォール(相手の両肩をマットに1秒以上つける)を奪えば、即刻試合終了。大きくポイントでリードされていても、残り1秒で大逆転があり得ます。それがレスリングの怖さで、観客は一瞬たりとも目を離すことができません。グランド攻防は必見です。