ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
2020年の夏、土星と木星が地球に接近して絶好の観察シーズン! でもそれだけじゃありません。
“明けの明星”で知られる金星がダントツに明るくなり、10月に最接近する火星もすでにかなり近づいてきます。
まさに夜空は惑星たちのパーティの真っ最中。
パーティのチケットは、1台の天体望遠鏡。
おうちのベランダで、お庭で、近所の公園で、あるいはキャンプで……。
大人も子供も、寝るのがもったいないぐらいワクワクする、この夏の星空です。
<7、8月の惑星の位置(東京)>
7月15日、8月15日、いずれも23:00ごろに空を見上げるとこのような位置に惑星が見えます。
背景の星座は7月15日のもの。
7月中旬に木星が、7月下旬に土星が衝[しょう]を迎え、この夏から秋は観察に適したシーズンに。
衝とは、地球から見てその惑星が太陽とちょうど反対の方向にあって、ほぼ一晩中観察できるときで、地球とその惑星との距離も最も縮まった時期になります。
木星の4大衛星(ガリレオ衛星)や土星の環は、口径50mmぐらいの天体望遠鏡から確認できますが、80mmもあると分かりやすくなります。
木星のガリレオ衛星は30分ぐらいおいてからまた見ると位置が変わっていて、巨大な木星の周りをすごいスピードで衛星たちが回っている様子を目の当たりにできます。
大赤斑[だいせきはん]と呼ばれる木星の表面の模様は、時間をおくと変化している様子が観察できるので、注意して見ましょう。
<天体望遠鏡でとらえた火星、木星、土星(左から順に)>
口径200mmの天体望遠鏡で撮影。大気の状態が良いときには、うっすらと火星の表面模様を観察することもできます。
木星表面の縞模様も見えます。縞模様やオレンジ色の楕円形をした大赤斑などがどこまで確認できるか観察してみましょう。
土星の環がしっかり見えていますが、もっと小口径の天体望遠鏡でも環があることは確認できます。
撮影:© 飛川哲生(2018.6.22)
火星は約2年2か月ごとに地球に接近するのですが、2020年10月がまさにその接近の時。
夏の間は地球にどんどん近づいてきています。
8月中旬にはもう-1.3等級の明るさになっていて、木星や土星より遅れて、21:30ごろに地平線から顔を出します。
ほかの惑星と色の違いを比べて火星がいかに赤いか、体感してみてください。
金星は6月から日に日に見やすくなって、7、8月は深夜2:00前後から夜明け前に東の空でピカーッと輝いています。
7月10日(金)が最も明るく、-4.5等級にもなり、その後も金星の“旬”は続きます。
2020年内はずっと“明けの明星”として、夜明け前に東の空で見ることができます。
惑星の位置を教えてくれる無料アプリ
夜空にかざすと、今そこにある星の名前もわかる
太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星……、見たいものを選ぶと、今、どこにあるのか星座に表示。
日時指定をして、好きなときの位置を表示させることもできます。
「デバイス追従モード」では、空にデバイス(スマートフォンなど)をかざすと、今、そこに見えている天体の名前を教えてくれます。
「年周モード」では、月日の経過でその惑星が星空をどのように移動していくのかを見ることができます。
ビクセンの天体望遠鏡をお使いの方は、鏡筒の種類と接眼レンズ(アイピース)の種類を選択すると、望遠鏡の視野に、その天体がどのくらいの大きさで見えるのかを示します。
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