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8月27日は土星が、31日は月が...
地球に一番近く、大きく見える日

満月の大きさを比較

<満月の大きさを比較> 1年のうち、最も大きく見える満月(スーパームーン)と最も小さい満月の比較。撮影:©井川俊彦(2020.4.8/2020.10.31)

太陽を中心に周回(=公転)している地球と土星。それぞれ違う速度で回っていて、太陽と地球と土星が1直線に並ぶときを衝[しょう]と呼びます。それが8月27日。

● 地球と土星の距離が最も近い → 最も大きく見える
● 土星は日没頃に昇ってきて、日の出頃に沈む → ほぼ一晩中見られる

という、観察にうれしい条件がそろいます。地球と土星の距離はゆっくりと変わるので、このメリットは衝の前後1か月半ぐらい続きます。つまり7月上旬〜10月上旬は土星観察にオススメとなります。
一方、地球の周りを公転しているのは月。その軌道は正円ではなく少しばかりいびつで、地球と月との距離は近づいたり遠のいたりします。8月31日は今年の満月のうち、最も地球との距離が近くなる日で近頃は「スーパームーン」と呼ばれています。また前日の30日は、かなり地球に接近している土星と月が、近寄って並んでいる光景を見ることができます。