ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
18時間めは天体望遠鏡がなくてもペルセウス座流星群が撮れる(かもしれない)方法をお話しします。今回だけは撮影の腕よりも、運がものを言います。天体撮影未経験であってもぜひ挑戦してみて!!
◆ デジタルカメラ(レンズが交換でき、リモートコードが付くもの)
◆ 広角レンズ
◆ 三脚
◆ リモートコード
◆ レンズヒーター
◇ 予備のバッテリー(長時間撮影の場合)
◇ 粘着テープ
◇印のものは、なくてもOK。
今年のペルセウス座流星群の極大(※2)は8月13日17:00頃で、撮影に最もオススメは11日の夜から14日の夜。夜半を過ぎてから、薄明にかけて流星の数が増えていくと予想され、特に増えるのは14日の夜明け前と思われます。
流れ星は放射点のあるペルセウス座の方角から流れてくるのですが、そこから四方八方に広がり、結果的には空のどこにでも同じ確率で流れます。むしろ放射点からある程度離れた方が、長い軌跡を描く流れ星が見られる傾向があります。カメラを向ける方向は自由に決めてください。
※2...流れ星が最もたくさん流れると予想されるとき
高速連写モード。リモートコード(レリーズ)で、バルブに設定して連続シャッターを切る。
1600〜12800。高い方が流れ星がたくさん写りますが、背景の空が明るくなりすぎないように。
1〜30秒くらい。ISO感度を高くして、シャッタースピードを短くすると、暗めの流れ星まで写りやすくなります。…が、撮影枚数が多くなるので後で確認作業が大変になります。
開放(なるべく開く=数直を小さく。F1.4やF2.8など)
■ 郊外の住宅地
① ISO1600/シャッタースピード:4秒/絞り: F2.8(1時間で900枚/期待できる流星の数:普通)
② ISO6400/1秒/F2.8(3600枚/多め)
■ 暗い山の中の場合
③ ISO1600/30秒/F2.8(120枚/普通)
④ ISO6400/8秒/F2.8(450枚/多め)
しばらくの間、カメラ任せで放置するので、三脚は足元が安定した場所に立てます。通行の邪魔にならないことはもちろん、人が歩くとその振動が伝わってブレてしまうので、撮影者も周りで歩き回らないよう注意! ピントを明るい星で合わせたら、動かないように弱粘着性のテープで固定してしまうと良いです。レンズにはヒーターを巻いておくなどして、結露を防ぐこともお忘れなく。テスト撮影をして最適な“ISO・絞り・シャッタースピード”が決まったら、あとは連写モードにお任せ。自分の目でも空を見ながら、もし流れ星を見たら時刻を記録しておくと、後で画像確認の作業が楽になりますよ。