Vixen の科学情報誌 So-TEN-Ken(ソウテンケン) WEB版

ルーペでのぞいてみよう
こびと・・・がいそうなコケの国!

影を好んで静かに生きるコケ。
一見、地味な存在のようですが、その魅力は奥深く。見方を変えるだけで、コケ ワールドが無限に広がります。
まずはルーペを持って、その入口へ...。

画像:シッポゴケ

<シッポゴケ>
(コケの画像は全て10倍のルーペでのぞいたイメージ)

コケを観察するには...

コケを観察するときに、あると便利なのは
・ルーペ
・水を入れたスプレー
・ピンセット

コケの魅力に迫るには、そのミクロな世界に入り込むこと。ルーペを使うと、コケの1つ1つが樹木のようにも見えて、まるでこびとが住んでいる小さな世界をのぞいている気分になってきます。日に当たっていたり乾燥した状態のコケをもし見つけたら、スプレーで水をかけてみましょう。まるで花が開くみたいに、縮こまっていた体をワッと広げる種類のコケもありますよ。コケは細かな作りをしているので、根本や裏側を見たりするときはピンセットを使うと便利です。
ベストな観察地は森林。コケは根のない植物なので、つまみ採っても問題ありませんが、採取したエリアから持ち出すのは×! 市街地であれば、日陰になりやすい塀や地面などで見つけることもできます。園芸店で売っていることも。

カモジゴケ

画像:カモジゴケ

群生しているところを手で触るとふわふわした良い感触で、緑のカーペットのようです。ニョキッと伸びているのは胞子体。中に胞子がたくさんつまっています。

ハイゴケ

画像:ハイゴケ

“這う”ように伸びるので「ハイゴケ」。湿度が十分あれば、日当たりの良い場所でも育つので、茅葺き屋根や道端などでよく見かけます。苔玉にも使われ、よくみかける種類です。

コツボゴケ

画像:コツボゴケ

乾燥している状態にスプレーで水を与えると…。息を吹き返したかのように見る見る間に伸び上がる様子が楽しい。

スナゴケ

画像:スナゴケ

直射日光に強くて、比較的乾燥した場所を好みます。湿度の変化にも強いので、屋上緑化などでも使われています。

ゼニゴケ

画像:ゼニゴケ

近所でもよく見かける種類。お団子みたいなものの中には、無性芽と呼ばれる無性生殖を行うときのクローンを作るための芽が入っています。

おすすめ

画像:コケ観察セット

コケ観察セット

これ1つあれば、コケの観察はOK。倍率10倍のガラス製ルーペは、レンズ径が20mmあるので、スマホでの撮影にもオススメです。
セット内容:
・ルーペ
・スプレーボトル
・ピンセット
・コケ観察ガイドブック
・ポーチ
・リボンストラップ

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