Vixen の科学情報誌 So-TEN-Ken(ソウテンケン) WEB版

夏休みの自由研究
プランクトンを観察してみよう!

水遊びが気持ち良い季節。
川の浅瀬などで石を拾うと、ぬるっとしていることがありますよね。
この“ぬるっと”の中には“ふしぎ”や“きれい”や“かわいい”がたくさん!
さあ、So-TEN-Ken流 水遊びに出かけよう!

画像:ハリケイソウ、他

<ハリケイソウ、フナガタケイソウ、クチビルケイソウ、ホシガタケイソウなど>
水底の石の上や泥の中にはいろいろなケイソウが。(100倍)

プランクトンを取りに行こう!

画像:実験

泥も一緒に容器へ。濁っている方が、プランクトンがたくさんいる確率大。

画像:実験

水に浸っていた木片の表面をブラシでこすって、表面についていそうなプランクトンを採取。)

必要なもの

容器
30〜50ml位入る大きさ。ふたができるもの。100円ショップなどで購入可
ブラシ
歯ブラシや掃除用の小さいブラシ
ピンセット
大きな微生物や草、枯葉などをつかむときにあると便利
スポイト
採取した水をプレパラートに載せるときに使用


プランクトンとは水中を漂っている生き物で、ミドリムシやケイソウなどのこと。光合成で栄養を取る植物性プランクトンと、何かを食べて栄養にする動物性プランクトンがいます。屋外で水があるところならほぼどこにでもプランクトンはいますが、観察用に採取するなら池や川の浅瀬、田んぼなどがオススメ。
水の流れがゆっくりで枯葉などのゴミがたまっているような場所の、少し濁った水を容器にくんでみましょう。写真のように、木片やぬるぬるする石の表面をブラシでこすり取るのも良いです。

※ 水辺へは必ず大人と一緒に行きましょう。!

水の中にはナニがいるかな?

採取した水をスポイトでスライドグラスに1、2滴たらして、上からカバーグラスをかけます。顕微鏡のステージに載せて、さあ見てみましょう。

画像:イカダモ

イカダモ

イカダモ

筏[いかだ]のような形の藻類だから「いかだ も」。写真は2つの細胞がつながったタイプで、ほかに細胞が1つ、4つ、8つ、16個、32個の種類もあります。(400倍)

画像:ネズミワムシの仲間

ネズミワムシの仲間

ネズミワムシの仲間

泥の中で元気に動き回っていました。後方から長く伸びているのは趾[あしゆび]、前方には尖った部分があります。(100倍)

画像:アオミドロ

アオミドロ

アオミドロ

泥の上にあった緑色の糸みたいなものを観察してみました。一般的に「藻[も]」と呼ばれるものの中にはアオミドロも含まれます。(40倍)

画像:ホシガタケイソウ

ホシガタケイソウ

ホシガタケイソウ

水底をすくった水から発見。ウニのような立体的な形がアクセサリーみたいにきれいです。(400倍)

画像:クチビルケイソウ

クチビルケイソウ

クチビルケイソウ

左右(上唇と下唇?)の幅が違うところが、よけいに唇っぽくて楽しい。どこにでもいる、比較的見つけやすいプランクトンです。(400倍)

おすすめ

画像:CM1000C

CELESTRON CM1000C

●剛性の高いメタルボディ
●白色LED透過照明(調光機能あり)付き。電源は単三形乾電池またはACアダプターのいずれも使用可能

対物レンズ:アクロマート4、10、40倍
接眼レンズ:10、25倍

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