ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
人に例えると全身を巡る血管のように、繊細で緻密な構造をしている葉脈。
これをあからさまにしてしまうのが葉脈標本です。
そのスケルトンボディはまるで自然のレースみたい。
1つ作るとまた作りたくなる、無限ループにようこそ。
オススメはヒイラギ、ツバキ、カナメモチ、ミカン(柑橘系の葉)、シラカシなど厚みがあって固い葉。
ビーカーに葉を入れてパイプクリーナーを注ぎます。葉が浸るくらいの量でOK。そのビーカーを湯煎します。葉の種類によって湯煎する時間が変わるので、種類を混ぜてやらない方が良いです。
※ 換気の良い所で行いましょう。ビーカーから出るガスを吸い込まないように。
5〜15分くらい湯煎にかけると、葉が柔らかくなり色が変わってきます。そうしたら葉を取り出して水洗いします。
次に筆で軽くなでるように、歯ブラシなら軽くたたくようにして葉の細胞(葉肉)を落としていきます。乱暴にやると破けてしまいます。葉肉があまり落ちないようなら、パイプクリーナーに漬け込む時間が短いかもしれないので、もう一度ビーカーに入れてしばらく待ちます。
※ 液はねに注意しましょう。液がかかったらすぐに水洗いを。
葉脈が完全に出たら水の中に入れて広げます。茶色い液が出るようなら何度か水を変えてゆすぎましょう。葉脈を崩さないように注意しながら、キッチンペーパーに乗せて水分を吸い取ります。丸まってしまうようなら板や雑誌などにはさんで乾かして完成!
葉全体に水や養分を運ぶ通路である葉脈。標本の完成品はそのまま見てもきれいですが、ルーペや低倍率の顕微鏡で観察すると、もっと神秘的!