Vixen の科学情報誌 So-TEN-Ken(ソウテンケン) WEB版

身近なところでバードウォッチング<春>

春は野鳥にとっても、人間にとってもワクワクする季節。
花があちこちで咲いて蜜のレストランが開業し、恋のシーズンが始まって“さえずり”も耳にするようになります。
“花”と“さえずり”、この2つをたどって、野鳥に会いに出かけましょう!

画像:ウグイス

<ウグイス>
白と黒っぽいアイラインが特徴。©bigterry – stock.adobe.com

まずは耳で探そう

野鳥は春から夏にかけてが繁殖期。メスの気を引こうとオスが美しい鳴き声で誘うようになります。それが“さえずり”。それ以外の時期は、地鳴きと呼ばれる地味な鳴き声を出しています。
上の画像はウグイス。「ホー、ホケキョ」と、思わず聞き惚れる美しいさえずりを聞かせてくれますよね。
いつも通る道などで、繰り返し注意深く聞いていると、つっかえるようなヘタクソなさえずりだったり、辺りに響き渡る滑らかなさえずりだったり、個性があって楽しいですよ。
そしてさえずりが聞こえたら、声のする方向を探してみましょう。かなりの確率でその野鳥が見つかります。

画像:メジロ

メジロ
©imacoconut – stock.adobe.com

メジロ

花の蜜を吸いに、サクラやウメなどの樹によく立ち寄ります。さえずりは「チュルチュル...」といった声でフレーズが長く、何か一生懸命しゃべっているようにも聞こえます。

画像:ヒヨドリ

ヒヨドリ
©ichihira – stock.adobe.com

ヒヨドリ

ボサボサ頭と赤茶のほっぺたがチャームポイント。サクラやウメなど花の蜜を吸いにやってきます。さえずりは「ヒーヨヒーヨ…」と高く大きな声で、ちょっと騒がしいくらい。

画像:ヒバリ

ヒバリ
©KIKO / PIXTA

ヒバリ

賑やかに長い時間さえずり続けます。人間にも使われる「ピーチクパーチク」という表現は、ヒバリのさえずりからきています。頭の羽(冠羽)が立っているところがキュート。

画像:シジュウカラ

シジュウカラ
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シジュウカラ

シジュウカラは蜜が目当てではなく、樹木に集まる虫が好物。さえずりはよく「ツッピーツッピー...」と表現され、♪ソミソミ...のように2つの音程を繰り返します。

画像:カワラヒワ

カワラヒワ
©Keiichi – stock.adobe.com

カワラヒワ

スズメぐらいの大きさで、鮮やかな黄色の混じった羽が特徴。「ビーン」と濁音のように聞こえるさえずりで、種子を目当てにタンポポや菜の花、ヒマワリなどに立ち寄ります。

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画像:ATERA Ⅱ H10×21

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