ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
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2025.01.01
新年、明けましておめでとうございます。
昨年は株式会社ビクセンをご愛顧賜りまして、心より感謝申し上げます。
本年もどうぞ変わらぬご愛顧をよろしくお願い申し上げます。
本年より、ビクセンオフィシャルサイトのこの場にて、毎月の注目天文イベントをまとめた星空TOPICSをお届けすることになりました!
ビクセンファンコミュニティ会員(トナかい会員)向けメールマガジン「トナかい通信」では、天文イベントの日時が近づくと星空TOPICSを配信しています!あわせてお楽しみください。
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https://www.vixen.co.jp/activity/tonakai/
さて、今月の注目天文イベント1つ目は、4日に極大を迎える「しぶんぎ座流星群」です!
しぶんぎ座流星群は、毎年1月上旬に極大を迎える年間三大流星群のうちの一つです。
放射点であるしぶんぎ座ですが、実は現存しない星座なのです。壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座として1795年に定められましたが、1928年に国際天文学連合(IAU)によって採択された88星座には含まれませんでした。現在はうしかい座とりゅう座の領域になっています。
今年の極大は4日0時頃とされていますが、0時頃は放射点が空の低い位置にあるため、見やすい位置に移動する深夜3時頃〜夜明け前の観測がおすすめです。また、今年は月齢が小さく、月明かりに邪魔されない好条件で楽しむことができます♪
放射点付近を中心に広く空を見渡すと、1時間あたり10〜20個程度の流星を見ることができるとされています。防寒対策をしっかりとし、風邪をひかないよう気を付けながらお楽しみください!
新年早々の天文イベントということで、ぜひ流れ星に新年のお願い事をしてみてくださいね。
今月の注目天文イベント2つ目は、12日に迎える「火星の最接近」です!
火星は約1年11か月かけて太陽の周りを公転している惑星です。火星の軌道の内側を周る地球とは、約2年2か月周期で最接近(会合)します。今回の最接近では、地球と火星の距離が9608万kmまで近づき、一年で最も明るい火星を見ることができるチャンスです!
下の図にあるように、公転軌道が真円に近い地球に対し火星の公転軌道は楕円型です。つまり、軌道間の距離は一定でないため、今回の最接近よりも地球との距離が近いことがあります。近年で火星と地球の距離が最も小さくなる「大接近」は、10年後の2035年9月に迎えます。2035年の大接近では、火星との距離が5691万kmまで接近するため、今回の接近距離と比較すると約4000kmも差があることがわかります。
その距離の差による視直径(天体の見かけの直径)の差はなんと10秒角!今回の最接近では、火星の視直径が14.6秒角であるのに対し、10年後の大接近は24.6秒角の視直径になります(1度=60分角、1分角=60秒角)。
より明るくて大きな10年後の火星を想像しながら、今回の最接近を楽しむのも面白いですね。ぜひ明るい火星を双眼鏡や望遠鏡で観察してみてください♪
それでは、また来月の星空TOPICSでお会いしましょう!
参考:「しぶんぎ座流星群」国立天文台(https://www.nao.ac.jp/astro/basic/quadrantid.html)
「火星の接近」国立天文台(https://www.nao.ac.jp/astro/basic/mars-approach.html)
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