ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
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フォトビジュアルなSDアポクロマートのスタンダード鏡筒です。SDレデューサーHDキット(別売)、SDフラットナーHDキット(別売)との併用によりイメージサークル44mmを確保、フルサイズ一眼カメラによる写野をカバーできます。SD81SII鏡筒では、対物レンズ外周部に使用するスペーサーをリング形状に変更。これにより星像の周りに生じる回折光(かいせつこう)が均一となり、より美しい星像が得られ、高品位な天体写真が撮影可能となります。
従来モデル(81S鏡筒シリーズ)では、対物レンズを挟む小切片(錫箔)をスペーサーとしてレンズ外周付近に3枚配置しています。小切片はレンズ有効径内に出ているため、光が入射した際に発生する回折光により星像の周囲に放射状の欠けが生じます。そこで、小切片からリング形状のスペーサーに変更することで回折光が均一となり美しい星像が得られます。
レンズで光を集める屈折式鏡筒では、光の波長(色)による屈折率の違いから「色のにじみ(色収差)が起こります。この「色収差」を解消するため、ED(Extra Low Dispersion)(特殊低分散)ガラスが考案されました。このガラスは文字通り光の波長による分散が少なく、特定波長の屈折率においては一般的なガラスとは異なる値を示します。ビクセンのSD鏡筒シリーズ(SD81SII、SD103S,SD115S )においては、EDガラスの中でも特に優れた光学性能を発揮する素材「FPL53」を材料としたSD(Super ED)ガラスレンズを採用。これにより「色収差」を極めて高いレベルで抑えることに成功、クリアでシャープに星々の輝きをとらえます。
「収差図の目盛りは200μmです。収差図は理論値です。」
SDガラスレンズはg線(紫)・C線(赤)・F線(青)・d線(黄)・e線(緑)のすべてが0値付近に集まっています。これは、全ての色にわたって色収差が抑えられた、優れたレンズであることを示します。特に短波長のg線(紫)の収差が少なくなっているので、安定した像をとらえることができます。
鏡筒長が短く、取り回しの良さをコンセプトの一つとして設計しています。鏡筒が短くなることで、運搬やセッティング時も扱いやすく、少ないウェイトでバランスを取ることが可能。さらに、重心をスライドできるスライドバーM(ビクセン規格アタッチメントプレート)、金属製キャリーハンドルを装備し、架台への着脱や鏡筒の運搬などがスピーディに。また、対物有効径(81㎜)に対し、バランスのよい焦点距離(625㎜)にすることで、惑星観測から星雲星団の撮影まで幅広く対応します。 ダイヤルで光路切替ができるフリップミラーを装備し、倍率の異なる2つの接眼レンズの交換、直視方向にカメラを取り付けた際に撮影と眼視がワンタッチで切り替え可能。様々な使用シーンにおいて、優れたパフォーマンスを発揮します。
SDレデューサーHDキット(別売)、SDフラットナーHDキット(別売)との併用によりイメージサークル44mmを確保、フルサイズ一眼カメラによる写野をカバーできます。
M8-M20付近 SD81SII鏡筒 SDレデューサーHDキット併用(合成焦点距離496mm)ペンタックスK-1 ISO1600 総露出時間49分
●SDレデューサーHDキット
(別売)SD81S、SD103S、SD115S鏡筒用の高性能フラットナーレンズとレデューサーレンズおよび接続リングのセットです。像面の平坦化により写真性能が向上、また焦点距離を約0.79倍に短縮します。フルサイズ一眼カメラの写野をカバーするイメージサークル44mmを確保。2つの焦点距離によるハイレベルな直焦点天体撮影をお楽しみいただけます。
●直焦ワイドアダプター60DX
(別売)直焦点撮影用カメラアダプター(高精度・強化型)で、キヤノンEOS用およびニコン用をご用意しています。カメラマウント一体型によりケラレを軽減。フルサイズ一眼カメラにて特に威力を発揮します。SDシリーズ鏡筒(SDレデューサーHDキット or SDフラットナーHDキット併用)にて使用できます。
取扱説明書における正しい使い方で、お買い上げの日から5年以内に故障等が起きた場合には無償にて修理いたします。
SD81SII鏡筒
*1:50.8mm接眼レンズをご使用の際は、別売オプションパーツが必要です
*2:別途カメラアダプター等が必要です