ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
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メーカー小売希望価格: ¥30,800 (税抜価格 ¥28,000)
解像度と透過率を極限まで追求することで、これまで"過剰倍率"とされていた超高倍率域においても快適な観察が可能となりました。惑星や月面の眼視観察の際、異次元のパフォーマンスを発揮します。
暗くて淡い惑星面の観察には、高い分解能と高いコントラストが必要です。
「HRシリーズ」は、最近の鏡筒のトレンドとなっている短焦点の対物鏡において、極めて優れたパフォーマンスを発揮する“ハイレゾリューション&ハイコントラスト”な短焦点アイピースです。 十分なアイレリーフも確保し、超高倍率ながらたいへんのぞきやすい設計です。
ストレール強度 約100.0%
高解像度を徹底的に追求した結果、F8無収差対物と組み合わせた場合、視野中央でストレール強度100.0%(*)を達成。 視野周辺部でも破綻することなく、97%以上を確保しています。 F8クラスの対物レンズ性能を損ねることなく、引き出すことに成功しました。
短焦点ニュートン反射にも対応
F値の小さいニュートン反射との組み合わせにおいてはコマ収差補正特性を持たせ、視野端でもストレール強度93%(*)以上を実現しました。 従来タイプのアイピースでは、中央から外れると急速にストレール強度は悪化する傾向にあり、視野端では40%以下まで落ち込んでいました。 したがって、正確に視野中央に導入しなければ性能を発揮できず、また中央に導入できた場合も、惑星面の中央と端では著しく性能差があらわれましたが、HRアイピースでは視野全面に高解像の星像が広がります。
(*比視感度ウェイトで計算)
レンズ構成
レンズ枚数が増えると、空気との境界面が増えることで反射光が増えて透過率が低下します。 また、反射した光は迷光となり、アイピース内をさまよった挙句にノイズとなって目に届き、コントラストを低下させます。 現在のアイピースは7~8枚のレンズで構成されるのが一般的ですが、それは広視野角、アイレリーフ確保のためにレンズが使われる結果です。 HRシリーズは、惑星観測では広視野角は不要であると割り切ることでレンズ枚数を大胆に削減。 透過率を最大限に追求した結果、レンズ枚数を5枚まで最少化し、ガラス材による吸収と反射を極限まで押さえることに成功しました。
優れた透過特性
レンズには1面当たり最大透過率99.9%のASコーティングを施すとともに、通常は省略されるレンズ貼り合わせ面にも特殊コーティングを施すことで、極めて優れた透過特性を実現しました。
徹底した迷光対策
レンズ枠の内径を太くすることで迷光の影響の軽減に成功。 また遮光絞り・遮光ネジ・レンズコバの墨塗り、さらには遮光絞り枠を工夫することによってスリーブ先端の僅かな部分までも迷光防止処理を徹底的に行うことで、極めて高いレベルで迷光を減らしています。
ビクセンでは従来、天体望遠鏡鏡筒の対物有効径(mm数)の約2倍までが有効最高倍率であると推奨してまいりました(例:レンズ有効径100mmなら200倍まで)。
しかし、機材と観察条件を選べばこの限りではなく、質の高い機材と高倍率を扱う技術があれば、これまで過剰とされてきた超高倍率でも別次元の観察を行うことが可能です。
HR2.4mm