Vixen の科学情報誌 So-TEN-Ken(ソウテンケン) WEB版

もっと楽しく!もっと便利に!するアイテム
みんなで観察!「太陽投影板」

画像「太陽投影版」

<太陽投影板Aセット>
使用イメージ(撮影:©井川俊彦)

4月20日に南日本で部分日食が見られます(「NEWS」参照)が、日食はもちろん、日々の太陽観察にオススメしたいのが太陽投影板です。太陽観察の手段としては最も安全な方法の1つで、黒点もしっかり映ります。屈折式(※1)天体望遠鏡の接眼レンズ側に、付属品を使って装着するもので、よりイメージをつかみたい場合は左の動画をチェック!

太陽観察をするとき、天体望遠鏡のレンズは絶対にのぞいてはいけません。
太陽を導入(※2)するときもファインダーは使いません。地面に映る天体望遠鏡の影を見ながらおおまかに合わせ、あとは投影板を見ながら微調整します。ピントも同じように投影板に映る太陽を見ながら合わせます。太陽の縁がくっきりとシャープになるよう、ピントリングを回して調整しましょう。セッティングや操作には慣れも必要なので、日食などの当日だけでなく、日頃から使いこなしておきましょう。
太陽投影板を使う良さは、スケッチを描いたり、スマホでの撮影が簡単にできること。それと複数人で一度に見られることです。みんなで観察するときは、必ず扱いに慣れた人がそばについているようにしましょう。投影板に太陽が映っていると、「どうなっているの?」と夜の星を観察するときのようにレンズをのぞいてみたくなるものです。これは目を痛める危険があるので絶対にやらないよう、注意する必要があります。みんなで安全に太陽観察を楽しんでください。

太陽投影板Aセット

※1…必ず屈折式の鏡筒に取り付けてください。反射式の鏡筒で太陽の観察はできません。
※2…見たい天体が視界に入るように、望遠鏡などの向きを調整すること。