ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
まだ天体望遠鏡を触ったことのない人でもわかる!
天体望遠鏡の基本と選び方を、超ビギナー目線で説明します。
1時間め » 経緯台[けいいだい]と赤道儀[せきどうぎ]
星は意外と早く動くことを知っていますか? (本当に動いているのは地球の方ですが)。
天体望遠鏡をのぞいていると、さっき真ん中にあった星がわずかな間に端っこに移動していたり、視界から外れてしまったりします。
そこで1つの星を見続けるには、こまめに鏡筒[きょうとう]の向きを調整する必要があります。
そのための機能が天体望遠鏡の架台[かだい]という部分にあります。
そして架台には、経緯台タイプと赤道儀タイプの2種類があります。
<経緯台と赤道儀の動き方の違い>
経緯台は常に縦と横の移動を組み合わせて動かします。赤道儀は星と同じように弧を描くように動きます。
経緯台は、鏡筒の向きを縦方向に動かす軸と、横に動かす軸の2つを操作して星を追っていきます。
一方赤道儀はもっと高機能です。
星は北極星を中心にして円を描くように動いていくので、まず赤道儀の中心が北極星を向くように調整します。
そして見たい星が視界に入るように鏡筒の向きも調整したら、後は1つの軸の操作だけでその星を追うことができます。
赤道儀は星と同じように、円を描くように動く構造になっているからです。
赤道儀ならではのこの機能が天体撮影にとても役立つのですが、その話はまた後日……。
赤道儀の方が高機能である分、価格も高くなりますし重量もあります。
また最初に向きを北極星に合わせる準備も必要です。
それなので「本格的に天体観測をやるゾ!」「天体撮影を始めるゾ!」という人には赤道儀を、「まずは気軽に星を見てみたい」という方には経緯台をオススメします。
グラグラしない、しっかりとした三脚。これは天体をちゃんと見るための最初の1歩。
バランスを維持しやすい設計や、後々、鏡筒を買い替えてグレードアップできるなど、“スタンダードな1台に欠かせない要素”を設計者が考え抜き、めいいっぱい盛り込んだ天体望遠鏡が「ポルタII」シリーズです。
接眼レンズは最初から2本付属していて、2種類の倍率で観察できます。
エントリー設計の「AP」赤道儀セットの中でも、最もコストパフォーマンスに優れたセットです。
「AP」シリーズはシステムがモジュール化されていて、部分的に追加・交換して機能をアップさせることができます。
例えばモーターを購入して、自動追尾ができるようにするなど、カスタマイズが楽しい天体望遠鏡です。