ビクセン | 天体望遠鏡、双眼鏡を取り扱う総合光学機器メーカー
まだ天体望遠鏡を触ったことのない人でもわかる!
天体望遠鏡の基本と選び方を、超ビギナー目線で説明します。
2時間め » 屈折式[くっせつしき]と反射式[はんしゃしき]
天体望遠鏡の、レンズや鏡が入っていて星の光が通る筒を鏡筒[きょうとう]と言います。
星の光はとても暗いので、たくさん光を取り込める太い鏡筒、つまり対物レンズ(鏡)有効径が大きいものほど高性能になります。
またレンズ(鏡)の素材や構造、コーティングなども重要な要素です。
レンズを通過したり鏡で反射した光が、私たちの目に届くまでに弱くなったり、色が変わったりするのを防ぐ工夫が、質の高さとなって価格にも影響してきます。
鏡筒は大きく2種類に分けられます。
数枚のレンズを通してイラスト上のようにまっすぐ像が届くのが屈折式、鏡で数回反射させるのが反射式(イラスト下)です。
屈折式は反射式に比べて細い(有効径が小さい)ものが多いですが、見え方が安定していてあらゆる天体の観察に向いています。
また手入れが簡単で扱いやすい点はビギナーさん向けです。
一方、反射式の場合、鏡筒の先端(空を向いている方)はレンズなどでふたがされていないので、中にホコリや汚れがつきます。
そこで定期的に分解して掃除する必要があります。
また室内から外へ出したときなど温度差があると、鏡筒の中で気流が発生して見づらくなってしまうので、あらかじめ外に出しておいて温度に慣らすことも必要です。
太陽の観測は反射式ではできません。
以上、両者の特徴を下の表にまとめたので、何を優先したいのかによって鏡筒の種類を決めましょう。
<特徴の比較>
グラグラしない、しっかりとした三脚。これは天体をちゃんと見るための最初の1歩。
バランスを維持しやすい設計や、後々、鏡筒を買い替えてグレードアップできるなど、“スタンダードな1台に欠かせない要素”を設計者が考え抜き、めいいっぱい盛り込んだ天体望遠鏡が「ポルタII」シリーズです。
接眼レンズは最初から2本付属していて、2種類の倍率で観察できます。
上記と同じ「ポルタII」シリーズで、反射式の鏡筒とセットになっています。
口径は130mmあり、星雲・星団などそれほど明るくない天体の観測にもオススメできます。